コンパニオン・トイ・グループ
狩猟もしない、ねずみなどの害獣退治もしない、羊の番もしない、何も役目をもたない動物を養う余裕があるのは王妃や貴婦人たちで、彼らにとって犬は当初から 愛玩犬でした。 それでも装飾的ファッションとして貴婦人のお伴をしたり、なかには見知らぬ人に敵意を顕わにして護身の役目を果たしたり、体温が高いので 暖をとるために抱かれていたり、心のいやしとしても お役に立っていたようです。
このグループに属する犬たちの華やかな歴史から 『愛らしくて、チョット気が強くて、知恵がある』 この小さな犬たちの資質を うかがい知ることができます。(起源は 狩猟やねずみを退治していた犬たちが、現代では愛玩犬のグループに入っているという犬種もいます)
小さなサイズであることと、本当に嬉しそうに喜びを表わす魅力的な表現力が、このグループの犬たちの主な機能(作られた目的)を示しています。 サイズは小さいですが、このグループのほとんどの犬たちはエネルギッシュです。
トイ・グループの犬たちは、大きなスペースを必要としません。 飼い主の行動に合わせて部屋の中を活発に動いているので、特別に長時間 運動させる必要もありません。 都市やマンションなどに住んでいる人たちや年配の方には理想的な犬種です。 寒いときに だいていると素晴らしい暖房具にもなります。
小さな犬は トイ・グループに限らず 全てのグループに存在しますが 「犬を飼うときは小さなサイズの犬を手に入れよう」 と真面目に考えている人には、トイ・グループの犬をお勧めします。 大きな犬を飼った後に、飼育する場所などの環境問題や運動をさせる体力などの問題で 犬を放棄せざるをえないような悲劇を起さないために、そして飼育に掛かる費用を最小限に留めるために、小さい犬はお勧めです。 犬を飼うことで発生する諸問題を最小限に留める最も良い方法だと思います。
コンパニオン・トイグループに属する主な犬種
キャバリア・キングチャールズ、 チワワ、 フレンチ・ブルドッグ、 マルチーズ、 パピヨン、 ペキニーズ、 プードル、 パグ、 シーズー、 ポメラニアン